展示紹介
ミニ展「根来とお水送り」
小浜市下根来(しもねごり)の鵜の瀬(うのせ)では、古くから3月2日夜に「送水神事」が行われてきました。この神事は、若狭路に春を告げる行事として知られ、若狭と奈良の歴史ある関係をよく示しています。若狭から流れる水は、遠く奈良まで届き、3月12日夜には東大寺二月堂の「若狭井」からご香水として汲まれる「お水取り」としてあまりにも有名です。
今回はこの行事が行われる遠敷や根来を中心に、針畑峠までの沿線の調査記録をはじめ地図や写真とともに、伝説や歴史の一端を示す資料をあわせて展示し、「日本遺産」に認定された滋賀県へ抜ける「針畑越え」の沿線を紹介いたします。
概要
展示期間 | 2016年2月 6日(土) 0:00 ~ 2016年3月 6日(日) |
---|---|
展示場所 | 企画展示室 |
料金 | 常設展示料金でご覧になれます。 |
開館時間 | 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで) |
休館日 | 2月8日 , 2月22日 |
みどころ
<主な展示資料>
1 製塩土器(若狭地域から大量に納められた塩の生産をした土器)
2 平城京出土木簡(複製・御食国若狭と奈良との深い関係を示す)
3 お水取行法記(明治時代の具体的な送水行事の記録)
4 地蔵菩薩半跏像(街道の要衝であった上根来の地蔵堂本尊)
5 伴大納言絵詞(模写・沿線の新八幡宮にあったという絵巻)
6 若狭一宮上棟儀式道具(遠敷大工組合)
7 遠敷地域地字図(明治時代・根来道や鰐街道などを記録)
8 「京都北山」(昭和42年・京都北山クラブ発行・最古の針畑峠の登山記録)
9 「鯖街道ー針畑越え〈根来坂〉ガイド」(平成27年・鯖街道歴史研究会発行)
カラー写真パネル(約10点)
平城京・二月堂・お水取り・若狭井・鵜の瀬・神宮寺・針畑峠・上根来・ござ岩・小浜・遠敷航空写真ほか